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BoxとDropboxの違い

作成者: 相良 徹|2025/01/29 0:00:00
目次
  1. はじめに
  2. Boxについて
  3. Dropboxについて
  4. BoxとDropboxの比較
  5. まとめ

 

1.はじめに

 「BoxとDropbox、どちらにしようか悩む・・・!」 
近年、オンプレミスのファイルサーバーから「Box」や「Dropbox」といったクラウドストレージへの移行を検討される方が増え、移行のご相談を頂くことも多くなりました。 
しかし、使ったことが無い方から見ると、「どちらのクラウドストレージが業務に適しているのだろう良いのだろう?」と分からない部分が多いのではないでしょうか。 
そこで、今回は「Box」と「Dropbox」の違いや特徴について分かりやすく解説していきます。 

 

2. Boxについて

 Boxは、2005年にアメリカで設立されたクラウドストレージサービスで、主に企業向けの利用を想定した機能が充実しています。特に、セキュリティやコンプライアンスに厳しい業界で採用されることが多く、大手企業や医療、金融、政府機関といった分野でも利用されています。 

主な特徴

  • 高度なセキュリティ機能:ファイル暗号化やアクセス権限の詳細設定、多要素認証など、堅牢なセキュリティ対策が実現できます。 
  • 柔軟な統合性:Microsoft 365やGoogle Workspace、Salesforceなど、幅広いビジネスアプリケーションとシームレスに連携できます。 
  • 容量無制限: Boxは、ストレージ容量が無制限で提供されており、大量のデータを保存する企業にとって有利です。 

 

3.Dropboxについて

 Dropboxは、2007年に設立され、個人ユーザーから小規模チームまで幅広い利用者を対象にしたクラウドストレージサービスです。シンプルな使いやすさと手頃な価格設定で、個人ユーザーを中心に高い人気を誇っています。 

主な特徴

  • シンプルなインターフェース:初心者でも迷わず利用できる、シンプルかつ直感的な操作ができます。 
  • ファイル同期のスピード:ローカルファイルとクラウド間の同期速度が速く、大量のデータを効率的に管理できます。 

4.BoxとDropboxの比較

以下に、比較表を用いて説明します。 

項目  Box  Dropbox 
1ユーザーあたりの容量  Businessプラン以上で無制限。  有料プランでは最大2TBまで。 
ファイル共有方法  リンク共有、パスワード保護、ダウンロード制限付き共有など柔軟なオプションあり。  リンク共有が中心。パスワード保護や有効期限の設定も可能(有料プラン)。 
管理機能  アクティビティログ、ポリシー設定、監査機能など豊富な管理ツール。  シンプルな管理機能が中心。詳細なログや監査機能は限定的。 
運用負荷  専門知識が必要な場合もあるが、カスタマイズ性が高く柔軟。  シンプルな運用で手軽に管理可能。 
ファイル同期  Box Drive  Dropbox デスクトップアプリ 
ファイルのアクセス権限  細かい権限設定(7段階、カスタム設定が豊富)  基本的な「編集可能」「閲覧のみ」の設定 
アクセス権限の継承  上位フォルダから権限が継承される。サブフォルダで権限を個別に変更可能。  途中のフォルダから個別にアクセス権限を変更できる 
ファイルのバージョン管理  最大数は無制限​(エディションにより異なる)​  最大で1年(プランにより異なる) 
フォルダ共有  共有フォルダ(メンバー全員にアクセス権限を付与することができる) Boxの共有方法とフォルダ構成の基本  チームフォルダ(チームメンバー全員がアクセスできる専用の共有フォルダ) Dropbox チーム フォルダ  
レポート機能  「誰がどのファイルを持っているか」「どのファイルが共有されているか」などの詳細なレポートを出力可能 Boxの各種ログを確認する方法(レポート機能)   基本的なアクティビティログのみ提供 Dropbox の管理機能と可視性 

 

 

5.まとめ

 Boxでは、様々な業種のお客様から導入されており業務変革を実現しています。例として高度なセキュリティとコンプライアンスが求められる業界では、厳しい規制への対応が必須であり、Boxの柔軟な管理機能やデータ保護機能が役立ちます。一方、Dropboxは、小規模チーム(例:スタートアップ、フリーランスチーム)や個人利用に最適で、迅速な導入と使いやすさが魅力です。 

 どちらもクラウドストレージサービスに変わりはありませんが、前述の通り各サービスで得意とする分野が異なっているため、「社内文書を厳重に管理したいならBox」「外部の取引先とすぐにファイルを共有したいならDropbox」となります。 

 もし「会社のデータ管理やセキュリティをより強化したい」、「効率的な業務環境を構築したい」とお考えなら、Boxで働き方をレベルアップさせませんか? 
ぜひBoxの導入をご検討ください! 

 弊社ではBoxのライセンス販売や導入支援サービスを行っております。 
お客様だけでのBox設計・導入が難しい場合、弊社から提案させて頂くことも可能なので、もしご興味ございましたら、お気軽にご相談ください。