「BoxとDropbox、どちらにしようか悩む・・・!」
近年、オンプレミスのファイルサーバーから「Box」や「Dropbox」といったクラウドストレージへの移行を検討される方が増え、移行のご相談を頂くことも多くなりました。
しかし、使ったことが無い方から見ると、「どちらのクラウドストレージが業務に適しているのだろう良いのだろう?」と分からない部分が多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「Box」と「Dropbox」の違いや特徴について分かりやすく解説していきます。
Boxは、2005年にアメリカで設立されたクラウドストレージサービスで、主に企業向けの利用を想定した機能が充実しています。特に、セキュリティやコンプライアンスに厳しい業界で採用されることが多く、大手企業や医療、金融、政府機関といった分野でも利用されています。
Dropboxは、2007年に設立され、個人ユーザーから小規模チームまで幅広い利用者を対象にしたクラウドストレージサービスです。シンプルな使いやすさと手頃な価格設定で、個人ユーザーを中心に高い人気を誇っています。
以下に、比較表を用いて説明します。
項目 | Box | Dropbox |
1ユーザーあたりの容量 | Businessプラン以上で無制限。 | 有料プランでは最大2TBまで。 |
ファイル共有方法 | リンク共有、パスワード保護、ダウンロード制限付き共有など柔軟なオプションあり。 | リンク共有が中心。パスワード保護や有効期限の設定も可能(有料プラン)。 |
管理機能 | アクティビティログ、ポリシー設定、監査機能など豊富な管理ツール。 | シンプルな管理機能が中心。詳細なログや監査機能は限定的。 |
運用負荷 | 専門知識が必要な場合もあるが、カスタマイズ性が高く柔軟。 | シンプルな運用で手軽に管理可能。 |
ファイル同期 | Box Drive | Dropbox デスクトップアプリ |
ファイルのアクセス権限 | 細かい権限設定(7段階、カスタム設定が豊富) | 基本的な「編集可能」「閲覧のみ」の設定 |
アクセス権限の継承 | 上位フォルダから権限が継承される。サブフォルダで権限を個別に変更可能。 | 途中のフォルダから個別にアクセス権限を変更できる |
ファイルのバージョン管理 | 最大数は無制限(エディションにより異なる) | 最大で1年(プランにより異なる) |
フォルダ共有 | 共有フォルダ(メンバー全員にアクセス権限を付与することができる) Boxの共有方法とフォルダ構成の基本 | チームフォルダ(チームメンバー全員がアクセスできる専用の共有フォルダ) Dropbox チーム フォルダ |
レポート機能 | 「誰がどのファイルを持っているか」「どのファイルが共有されているか」などの詳細なレポートを出力可能 Boxの各種ログを確認する方法(レポート機能) | 基本的なアクティビティログのみ提供 Dropbox の管理機能と可視性 |
Boxでは、様々な業種のお客様から導入されており業務変革を実現しています。例として高度なセキュリティとコンプライアンスが求められる業界では、厳しい規制への対応が必須であり、Boxの柔軟な管理機能やデータ保護機能が役立ちます。一方、Dropboxは、小規模チーム(例:スタートアップ、フリーランスチーム)や個人利用に最適で、迅速な導入と使いやすさが魅力です。
どちらもクラウドストレージサービスに変わりはありませんが、前述の通り各サービスで得意とする分野が異なっているため、「社内文書を厳重に管理したいならBox」「外部の取引先とすぐにファイルを共有したいならDropbox」となります。
もし「会社のデータ管理やセキュリティをより強化したい」、「効率的な業務環境を構築したい」とお考えなら、Boxで働き方をレベルアップさせませんか?
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