目次
SBOMとは
・SBOMの定義
・SBOMの重要性と基本概念
SBOM Q&A
SBOMとは
SBOMの定義
SBOMって何?と思われる方も多いかもしれません。SBOM(Software Bill of Materials)とは、「ソフトウェア部品表」のことで、ソフトウェアに含まれる「材料」をリストアップしたものです。イメージとしては、食品のパッケージに書かれている「原材料表示」に似ています。このリストには、ソフトウェアを作るために使われたさまざまな部品(プログラムやライブラリなど)がどんなものか、それぞれの「名前」や「バージョン」、「どこが作ったか」が記載されており、そこにライセンス情報も含まれています。オープンソースを使ったソフトウェアなどでは、このSBOMがとても重要になります。
SBOMの重要性と基本概念
今の世の中、どんどん便利になっている裏で、ソフトウェアは私たちの生活の至る所に使われています。しかし、そのソフトウェアを作る工程は複雑です。短い期間で、安全で便利なソフトウェアを作るには、いろいろな部品を組み合わせる必要があります。そのとき、SBOMが大活躍するんです。SBOMの果たす役割について、食品を例に挙げていきます。
①セキュリティ強化
想像してみてください。あなたが作った美味しいケーキが変な味にできあがったとします。原因を特定するためには、使った材料を一つ一つ確認する必要がありますよね。SBOMがあれば、ソフトウェアの世界でも同じことができます。もしソフトウェアに問題が起きたとき、SBOMを見れば、どの「材料」が問題を引き起こしたのかすぐに分かります。これにより、問題のある部品を早く特定し、修正することができるのです。
②コンプライアンス管理
ケーキを作るときに、アレルギーを引き起こす可能性のある材料や、賞味期限が切れているものを使いたくないですよね。SBOMを使えば、ソフトウェアの「材料」が適切なものか、つまり正しいライセンスで使用されているか、安全なものかが一目で分かります。これにより、ソフトウェアが食品衛生法のようなルールを守っているかを確認できるのです。
③供給チェーンの透明性
スーパーマーケットで食材を選ぶとき、どこで育った野菜か、どの牧場の牛乳かが表示されていると安心しますよね。SBOMも同じで、ソフトウェアがどのように作られたかを明らかにします。これにより、ソフトウェアの「材料」がどこが作ったどういうものかが分かり、信頼できるソフトウェアを選ぶ手助けになります。
④品質管理と改善
最高のケーキを焼くには、最高の材料を選ぶ必要があります。同じように、SBOMを見ることで、ソフトウェアを構成する「材料」の品質を把握できます。これにより、開発者はより良い選択をし、最終的にはより高品質なソフトウェアを作ることができるようになるのです。
このように、SBOMはソフトウェアの「原材料表示」であり、それを理解することで、より安全で、信頼性が高く、品質の良いソフトウェアを提供するための重要な情報となります。
SBOM Q&A
SBOMについて気になっていること、よく聞かれる質問をピックアップしてみました。
Q1: SBOMって、どういうタイミングで更新したらいいの?
A1: SBOMの更新は、ソフトウェアが新しくなったり、中の部品が変わったりしたときに必要です。新しいバージョンが出たり、新しい部品を使ったりしたら、その都度SBOMも見直しましょう。特に、何か問題が見つかったときは、早めに情報を更新することが大切です。
Q2: SBOMを作るのに専用ツールはあるの?
A2: 手で一つ一つ書き出すこともできますが、専用ツールを使うともっとラクにSBOMを作ることができます。色々なツールがあるので、自分のプロジェクトに合ったものを見つけてみてください。
Q3: 小さいプロジェクトでも、SBOMって必要?
A3: どんなに小さなプロジェクトでも、SBOMは役に立ちます。最初は大したことなくても、プロジェクトが大きくなると、どんな部品を使っていたか忘れがちです。SBOMがあれば、後からでもしっかり管理できます。
Q4: SBOMには、何を書けばいいの?
A4: 使っている部品の名前やバージョン、どこから来たものなのか、その部品についての大事な情報を書きます。もしできたら、部品同士の関係や、安全性に関する情報も加えると、もっと役に立ちます。
Q5: SBOMを作るときの、決まりごとってあるの?
A5: はい、SBOMを作るときに使える「決まりごと」がいくつかあります。よく使われるのは、SPDXやCycloneDX、SWIDといったフォーマットです。これらを使うと、他の人とも情報を共有しやすくなります。
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