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Box(クラウドコンテンツ管理ソリューション)

クラウドストレージサービスって何が違うの?!

皆様はどのくらいのクラウドストレージをご存じでしょうか。
今回は、多くの企業や団体で利用が広がっているクラウドストレージサービス(クラウドストレージ)について、独自の観点から比較した内容をご紹介いたします。
※あくまでもこちらの内容は、弊社独自の観点となりますので、クラウドストレージを採用する際の仕様確認などは、各社へ行っていただけますようお願い申し上げます。

目次

1.基本比較
2.各クラウドストレージの特徴
 2.1 Box
 2.2 OneDrive/SharePoint
 2.3 Google Drive
 2.4 DropBox

1. 基本比較

まずクラウドストレージを法人プランをベースに比較すると、こちらの通りです。
すべての機能を比較しているのではなく、弊社独自の視点からの比較となりますので、ご注意ください。

項目BoxOneDrive/SharePointGoogle DriveDropBox
1ユーザーあたりの容量無制限1TB
(+契約ライセンス数×10GB)※MAX 25TB
30GB~5TB2TB~
ユーザー数次第で変更
ファイルアップロードの制限5GB~150GB250GB2TB(1日750GBまでがアップロードの上限)2TB未満(ブラウザからの場合50GB未満)
相手とのファイル共有方法・共有リンク
・コラボレーション
 7種類のアクセス権限
・共有リンク・共有リンク・共有リンク
※DropBox Transferで大容量や複数ファイルを一括共有可能
ファイルのバージョン(世代)管理有り有り有り有り
ISMAP*登録状況(2023年7月時点)登録済登録済登録済未登録
特徴容量無制限で、法人向けに特化したクラウドストレージ。ファイルの共有方法も共有リンクだけではなく、コラボレーション機能を提供しており、7種類の権限から共有相手に必要な権限で共有可能。TeamsやOffice関連などと連携が強く、Microsoft 365を契約することでOneDrive/SharePointも利用できる。SharePointでは、サイト構築が可能が可能性であるため、自社専用のサイトを構築可能。大容量のファイルをアップロードすることが可能であり。Googleのビジネスツールが利用できる。Gmailなどで業務を行っている場合には、連携運用が可能。デスクトップアプリケーションでのファイル操作を得意としており、デスクトップアプリケーションからならば大容量ファイルのアップロードも可能。ブラウザでのファイル操作も可能。
*ISMAP(Information system Security Management and Assessment Program)とは、政府が活用するクラウドサービスのセキュリティを評価する制度のこと

2. 各クラウドストレージの特徴

2.1 Box

Boxの特徴は、下記の通りです。
 ・法人向けサービスとして開発
 ・容量無制限
 ・ファイルの共有方法が共有リンクだけではなく、コラボレーションでの双方向のファイル共有が可能
 ・情報漏えいに関してのオプション機能などが豊富
 ・多くの製品、サービスとの連携 ※Microsoft 365とも連携

Boxは、法人向けサービスとして開発されたクラウドストレージです。そのため、社外と共有するところまで考慮された機能が充実しています。
ファイルを一方方向で共有するのではなく、双方向で同じ領域(フォルダ)を共有することで、双方向でのファイル共有を実現しています。
また、標準のものでもBox内に保存されているファイルの暗号化やサーバールームへの入退出管理が徹底されているだけではなく、ランサムウェアやマルウェアに対してのセキュリティ機能の提供までもおこなっています。他社の製品、サービスとの連携も豊富であるため、すでに会社で導入されているツールとの連携も可能。Microsoft 365との連携利用も可能であり、多くの機能で併用されています。
※インターネット上のBoxとローカルストレージ上のフォルダを同期するツール「BoxDrive」もBox社から提供されています。

2.2 OneDrive/SharePoint

OneDrive/SharePointの特徴は、下記の通りです。
 ・Micosoft社が提供しているサービス(Officeなど)との連携が可能
 ・Microsoft 365を契約することで利用する可能
 ・容量は、基本は1TB
 ・SharePointでは、プロジェクト毎に専用のポートサイトを構築可能

OneDrive/SharePointについては、Microsoft 365を契約することで、利用できるサービスです。OneDriveは個人用であり、SharePointは組織内で共有するための領域として利用するケースが多いです。
Microsoft社が提供しているサービスであるため、Office(Word、Excel、PowerPointなど)との連携が可能です。
最も特徴的なのは、SharePointでポータルサイトが構築できる点です。社内のお知らせや各プロジェクト用にSharePointを準備し、そこに専用サイトを構築することで各プロジェクトに応じた専用の画面を構築することができます。
※OneDrive/SharePointは、ローカルストレージに同期フォルダを作成することも可能です。

2.3 Google Drive

Google Driveの特徴は、下記の通りです。
 ・ファイルアップロード制限が2TBとほぼ制限がない
 ・GmailなどGoogle社が提供しているサービスとの連携
 ・Google独自のビジネスツール(ドキュメント、スプレッドシート、スライド)の利用が可能

Google社が提供しているサービスであり、ファイルのアップロード制限が2TBとほぼ制限がない状態です。
しかし、1日750GB(合計)までしかファイルのアップロードができないという制限も存在しているため、ファイルをアップロードする際にはファイルサイズには注意が必要です。
Google社が提供しているサービスであるため、ブラウザ上でGoogleドキュメントなどを作成できる点は、PCにアプリケーションをインストールする必要がないためPC環境を準備する負担を軽減することができます。

2.4 DropBox

DropBoxの特徴は、下記の通りです。
 ・専用のデスクトップアプリケーションでの操作が基本
 ・デスクトップアプリケーションからの操作であるため、ログインが操作が不要
 ・ファイルを保存することで複数のデバイスで自動同期

DropBoxは、他のクラウドストレージとは異なり、専用のデスクトップアプリケーションからの操作を基本としています。 ※もちろん、ブラウザからのファイル操作も可能です。
そのため、ブラウザでのログイン操作などの手間が少なく、PC起動後にデスクトップのDropBoxアイコンからすぐにアクセス、ファイル操作が可能となります。
また、1人のユーザーが複数の端末を利用している際には、端末起動時にデータの同期が自動で行われるため、別端末で行ったファイル操作がすぐに反映されます。


いかがだったでしょうか。今回は、4社のクラウドストレージを比較してみましたが、今後、各社新しい機能やサービスが提供されることが考えられます。
今回の内容は、皆様がクラウドストレージの導入を検討される際の参考していただけると幸いです。