目次
・はじめに
・機能比較
・Boxレポート運用上の課題
・Boxレポート解析サービスのご紹介
・まとめ
はじめに
企業がクラウドストレージを利用する際、セキュリティや運用管理の観点からレポート機能は欠かせません。誰がどのファイルにアクセスしたのか、不正な操作が行われていないかを把握できることは、情報漏えいのリスクを防ぐうえで非常に重要です。しかし、クラウドストレージのレポート機能はサービスごとに機能性が異なり、選定時に注意が必要です。
本記事では、特にビジネス用途で導入されることの多いBoxとDropboxのレポート機能を比較し、それぞれの特徴や強み・弱みを整理したうえで、運用時に生じる課題について解説します。
機能比較
機能 | Box | Dropbox |
---|---|---|
レポート対象 | ユーザーアクティビティ、コラボレーション、共有リンクなど多岐にわたる | チームストレージ使用状況に特化 |
監査ログ | 詳細なログを提供し、不正アクセスやデータ改ざんの監視が可能 | 基本的なアクセス統計のみ |
レポートのスケジュール実行 | 〇 | × |
推奨用途 | 企業向け、高度なセキュリティ・監査が必要な環境 | 小規模チーム向け、基本的なストレージ管理 |
BoxとDropboxのレポート機能を比較すると、Boxは特に企業向けの高度な管理機能やセキュリティ対策に優れていることがわかります。Dropboxはシンプルで扱いやすい一方、監査ログやコンプライアンス対応が求められる環境には不向きです。
企業のデータ管理を強化し、セキュリティリスクを最小限に抑えたい場合は、Boxの利用をおすすめします。
Boxレポート運用上の課題 Boxレポート運用上
Boxのレポート機能は高度な管理が可能ですが、運用上の課題も存在します。ここでは2つ例を挙げて、どのような課題が考えられるかをご紹介します。

図1のレポート(Box上でユーザーが操作した際のログ)では、表示できる項目が多く、細かいデータ分析に手間がかかります。また、共有リンクのステータスやURL、パスワード設定の有無など、さらに情報が増えるほど見づらくなってしまうため、分析にはレポート(CSVデータ)の加工が必要です。

図2のレポート(Box上に存在するフォルダ/ファイルのログ)では、フォルダとファイルに関する情報が1行ずつ出力されるため、フォルダの階層が視覚的に理解しづらいものになります。フォルダ階層でまとめたい場合、レポートを基に管理者が図を作成する必要があります。
Boxレポート解析サービスのご紹介
件数が増えるにつれて見づらくなるレポートが抱える課題を解決するため、弊社では「Boxレポート解析サービス」をはじめました。Box標準機能のレポート*を基にコラボレーションや共有リンクに関する情報を要約します。
*レポートの取得およびご提供はお客様にてご対応をお願いします。取得方法は弊社よりご案内します。


【サービスでご提供する内容】
・レポートの加工(共有リンクの発行状況、社内/社外のコラボレーション状況)
・コラボレーション先の会社名調査※レポートから読み取れる限り
・報告書作成およびBoxの設定変更に関するご提案(セキュリティ対策)
サービスの詳細やその他ご質問につきましては、ページ最後に記載しているお問合せ窓口からお問合せできます。お気軽にお問合せください。
まとめ
クラウドサービス上での設定ミスによる情報漏えいを防止するためには、レポート機能の活用が不可欠です。しかし、レポート機能を分かりやすく活用していくためには、管理者側で一工夫する必要があります。
レポート機能をより活用していくために、弊社のBoxレポート解析サービスをぜひご活用頂けますと幸いです。
弊社ではBoxのライセンス販売や導入支援サービスを行っております。
お客様だけでのBox設計・導入が難しい場合、弊社から提案させて頂くことも可能なので、もしご興味ございましたら、お気軽にご相談ください。