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富士通クライアントコンピューティング株式会社様の事例

リアルタイム ファイル制御技術【Driverware SDK】が支える
ニッポンの安全なクライアント

今回は当社が開発・販売しているリアルタイムファイル制御技術「Driverware SDK」の導入事例をご紹介します。
富士通クライアントコンピューティング株式会社様 ( 以下 FCCL) では、シンクライアントよりも使いやすくて、
かつ安全なクライアントを実現するために秘密分散技術とDriverware SDKを採用しています。
安全なクライアントがどういうものかについては、このページの下部に書いておりますのでご一読ください。

安全なクライアントを実現する秘密分散技術

秘密分散とは、ひとつのファイルを複数の分散片に分けて、複数の端末やサーバーに分けて保管することによってファイルを無意味化し、保護する技術です。(※FCCLで採用されている秘密分散は株式会社ZenmuTech様の技術です)。社内で仕事をしているときは、分散片を会社のサーバーが預かります。外出時(テレワークするとき)はスマートフォンなどの持ち出し端末が分散片を保持するため、会社のサーバーと通信ができなくてもファイルにアクセスができるという仕組みです。攻撃者がファイルを盗むには、安全なクライアントと分散片が入ったスマートフォンを両方攻撃して、かつ分割したファイルをくっつけるという非現実的な作業が必要になります。


秘密分散に要求されるリアルタイム性

秘密分散において、ユーザーがファイルを編集して保存したと同時に分散片を更新することが重要となります。保存してから分散するまでの時間が⾧ければ、利用者の待ち時間が増えて使い勝手が悪くなってしまいます。また、社内ネットワークからスマートフォンに切り替える際にも動作が遅いと不具合の原因となります。

Driverware SDKは低レイヤー、だから速い

安全なクライアントの中のファイルが編集されたことを速やかに、かつ漏れなく検出する技術としてサイエンスパークのDriveware SDKが選ばれました。Driverware SDKのリアルタイムファイル制御技術は、ドライバ層やファイルシステム層といった、非常に低レイヤーなところでファイルを監視・制御する点が最大の特⾧です。これにより、アプリケーション層で動作する他のソフトウェアよりも高速にファイルの編集を検出することができます。

安全なクライアントについて

シンクライアントの課題

その昔、パソコンが会社の外にも出ていくようになりはじめた頃、外に持ち出したモバイル端末と、その中に入った重要ファイルの管理が情報セキュリティ上の課題になりました。そこで登場したのがシンクライアントです。持ち出す端末の中はできるだけ何も置かず、実態はすべて会社のサーバーの中にあるため安全性が高く管理も容易というメリットがありました。一方で、ネットワークや中央のサーバーが原因の速度低下、初期導入のコストが高いなどのデメリットもありました。

安全なクライアントの登場

シンクライアントのデメリットを克服するために登場したのが 安全なクライアントです。安全なクライアントは、高いセキュリティ性を備えつつ、速度低下や導入コストなどのシンクライアントのデメリットを克服しています。FCCLでは 安全なクライアントを実現するために「秘密分散」と「Driverware SDK」を採用しています。