皆さん、こんにちは。今回は、クラウドストレージサービスBoxが標準機能として提供しているウイルススキャン機能についてご紹介します。Boxには、さまざまなセキュリティ対策機能がオプション(有料)で提供されていますが、ここでは標準機能としてのウイルススキャン焦点を当てます。
すでにBoxをご利用の方の中には、この機能について知らなかった方もいらっしゃるかもしれません。ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
目次
Boxにおけるウイルススキャン機能について
Boxでは、Boxライセンスを購入したお客様が申請することで、アップロードされたファイルがウイルスに感染していないかを検出する機能を提供しています。ウイルスチェックの対象となる操作は以下の通りです。
・ファイルのアップロード
・ファイルの変更(編集)
ウイルスが含まれるファイルがアップロードされた場合、Boxの管理者には検出されたことが通知され、ウイルスが検出されたファイルにはタグを付けることができます(ウイルススキャンメタデータ)。

利用した場合に問題は発生しないのか
ウイルススキャンはBox内で実行されるため、Box外にファイルが持ち出されることはありません。スキャンはアップロード処理中ではなく、アップロード完了後に非同期で実行される仕組みです。
注意点
ウイルススキャン機能は、代理店を通じてBox社へ申請を行うことで、機能を有効化できます。
機能の有効化には追加費用は発生しません。
機能が有効化されますと、Boxへフォルダ・ファイルをアップロードした際、自動でウィルススキャンが行われるようになります。
悪意のあるファイルが検出されると、Boxテナント管理者とファイル所有者に対して、メールで通知されます。
ウイルススキャンは定義ファイルに基づいて実施され、ウイルスチェックのみ行われます。
そのため、検出したファイルのダウンロードを制限するなど、感染拡大防止機能は提供されていません。
感染拡大防止対策まで実施する際は、ぜひ「Box Shield」の利用も併せてご検討いただけますと幸いです。
▼参考:Box Shieldを知るどー!今日もBoxで安全にお仕事
https://support.box.com/hc/ja/articles/23747274266643
Box社への申請方法は販売代理店によって異なります。詳しくはBoxのライセンスをご購入された代理店へお問い合わせください。
代理店により2〜3週間程度で機能が有効となります。
サイエンスパークでは、便利なBoxのより強固なセキュリティ対策が可能な製品の開発・販売も行っております。エンドポイントのセキュリティについて気になる方はぜひご覧ください。
まとめ
Boxのウイルススキャン機能は、ユーザーが安全にファイルをアップロード・共有するための重要なセキュリティ機能です。この機能により、データの安全性を確保し、潜在的なリスクを最小限に抑えることができます。しかし、完璧な保護を提供するわけではないため、皆さんのセキュリティ対策に応じて、標準機能ではなくオプション機能の利用も併せてご検討いただくと良いでしょう。