皆さん、こんにちは。今回は、クラウドストレージサービスBoxが標準機能として提供しているウイルススキャン機能についてご紹介します。Boxには、さまざまなセキュリティ対策機能がオプション(有料)で提供されていますが、ここでは標準機能としてのウイルススキャンに焦点を当てます。
すでにBoxをご利用の方の中には、この機能について知らなかった方もいらっしゃるかもしれません。ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
目次
Boxにおけるウイルススキャン機能について
Boxでは、Boxライセンスを購入したお客様が申請することで、アップロードされたファイルがウイルスに感染していないかを検出する機能を提供しています。ウイルスチェックの対象となる操作は以下の通りです。
・ファイルのアップロード
・ファイルの変更(編集)
ウイルスが含まれるファイルがアップロードされた場合、Boxの管理者には検出されたことが通知され、ウイルスが検出されたファイルにはタグを付けることができます(ウイルススキャンメタデータ)。
利用した場合に問題は発生しないのか
ウイルススキャンはBox内で実行されるため、Box外にファイルが持ち出されることはありません。スキャンはアップロード処理中ではなく、アップロード完了後に非同期で実行される仕組みです。
注意点
標準機能として提供されるウイルススキャン機能は、販売代理店によっては2〜3週間程度で有効となります。この機能を利用する際、追加費用は発生しません。ただし、ウイルススキャンは定義ファイルに基づいて実施されるため、ウイルスチェックのみに留まります。検出したファイルのダウンロードを制限するなどの感染拡大防止機能は提供されていません。
そのため、より強固なウイルス感染対策やユーザーアカウントの漏洩対策まで考慮するユーザーには、Box Shieldの利用をおすすめします。Box Shieldの詳細については、以下のサイトをご覧ください。
まとめ
Boxのウイルススキャン機能は、ユーザーが安全にファイルをアップロード・共有するための重要なセキュリティ機能です。この機能により、データの安全性を確保し、潜在的なリスクを最小限に抑えることができます。しかし、完璧な保護を提供するわけではないため、皆さんのセキュリティ対策に応じて、標準機能ではなくオプション機能の利用も併せてご検討いただくと良いでしょう。